2016年 04月 27日
第16回卒業設計コンクール展 |
私が所属している埼玉建築設計監理協会が主催、JIA埼玉(日本建築家協会埼玉地域会)も協賛している毎年のイベント 建築系の学生の卒業設計のコンクールの審査をしましたので、レポートします。
4/23土~27水まで第16回卒業設計コンクール展が川口リリア展示ホールにて開催されました。設計監理協会では最優秀賞、埼玉県を題材にした埼玉賞を選出します。
また、JIA埼玉では、JIA埼玉最優秀賞とJIA埼玉優秀賞を選出し、6/25に行われる全国学生卒業設計コンクール展に推薦する という、2つの審査をしました。全32作品を読みこんで審査をするのに、実に3時間近くかかりました。
4/24(日)午後から公開審査。各大学の審査委員の先生方、各協賛団体の方々、設監協の委員の方々も真剣に審査をしました。 今年は特にどれも力作ぞろいで、甲乙付け難く、JIA埼玉賞の審査でも票が割れましたが、議論を重ね、再度作品を読み込むことで2作品に絞って行きました。
JIA埼玉 最優秀賞は、東洋大学ライフデザイン学科人間環境デザイン学科の木曽貴大さん「1467mの境界線に閉ざされた海のレクイエム-防潮堤に寄り添う交響建築-。
昔東京湾の漁港であった、船橋市を舞台として、海と街が防潮堤で閉ざされた現状を打開する策として、防潮堤を動線として使い、街中にも引込み回遊性をもたせている。朝市の活気のある生活や海へ導かれる人々の様子を丁寧に模型とパネルに表現し、卒業設計としてはしっかりまとまった案でした。
JIA埼玉 優秀賞は、ものつくり大学技能工芸学部建設学科の中野綾希さん「六花(むつはな)-
あいづの心を繋ぎ育む現代の集落の提案-」。
彼女の故郷である豪雪地会津で、雪の結晶「六花」の形をモチーフにして、「住居」「働く場」人を呼び寄せる「保育所」の3つの構成となっています。住居は厳しい雪から守るかまくらのような形状、働く場は開放的な空間。そして、保育所は働く場を望める谷にブリッジをかけている。過疎化の進む集落でコンパクトに集約をして、自然の魅力を伝えることで外からの人を呼び寄せるという好循環を目指した提案です。
4/25(月)には、埼玉県の上田清司知事が会場にきて、じっくり1時間みていかれました。受賞された出展者は知事にプレゼンテーションをして、卒業設計で取り組んだ埼玉県の地域で問題提起をしてアピールしました。
毎年、委員として参加していますが、学生の発想をじっくりと読み取ることができ、一建築家として新たなアイデアのたねを収集するよい機会となりました。
(文 村田)
4/23土~27水まで第16回卒業設計コンクール展が川口リリア展示ホールにて開催されました。設計監理協会では最優秀賞、埼玉県を題材にした埼玉賞を選出します。
また、JIA埼玉では、JIA埼玉最優秀賞とJIA埼玉優秀賞を選出し、6/25に行われる全国学生卒業設計コンクール展に推薦する という、2つの審査をしました。全32作品を読みこんで審査をするのに、実に3時間近くかかりました。
4/24(日)午後から公開審査。各大学の審査委員の先生方、各協賛団体の方々、設監協の委員の方々も真剣に審査をしました。 今年は特にどれも力作ぞろいで、甲乙付け難く、JIA埼玉賞の審査でも票が割れましたが、議論を重ね、再度作品を読み込むことで2作品に絞って行きました。
JIA埼玉 最優秀賞は、東洋大学ライフデザイン学科人間環境デザイン学科の木曽貴大さん「1467mの境界線に閉ざされた海のレクイエム-防潮堤に寄り添う交響建築-。
昔東京湾の漁港であった、船橋市を舞台として、海と街が防潮堤で閉ざされた現状を打開する策として、防潮堤を動線として使い、街中にも引込み回遊性をもたせている。朝市の活気のある生活や海へ導かれる人々の様子を丁寧に模型とパネルに表現し、卒業設計としてはしっかりまとまった案でした。
JIA埼玉 優秀賞は、ものつくり大学技能工芸学部建設学科の中野綾希さん「六花(むつはな)-
あいづの心を繋ぎ育む現代の集落の提案-」。
彼女の故郷である豪雪地会津で、雪の結晶「六花」の形をモチーフにして、「住居」「働く場」人を呼び寄せる「保育所」の3つの構成となっています。住居は厳しい雪から守るかまくらのような形状、働く場は開放的な空間。そして、保育所は働く場を望める谷にブリッジをかけている。過疎化の進む集落でコンパクトに集約をして、自然の魅力を伝えることで外からの人を呼び寄せるという好循環を目指した提案です。
4/25(月)には、埼玉県の上田清司知事が会場にきて、じっくり1時間みていかれました。受賞された出展者は知事にプレゼンテーションをして、卒業設計で取り組んだ埼玉県の地域で問題提起をしてアピールしました。
毎年、委員として参加していますが、学生の発想をじっくりと読み取ることができ、一建築家として新たなアイデアのたねを収集するよい機会となりました。
(文 村田)
by sekkeiarai
| 2016-04-27 22:37
| 行事