台湾研修旅行2日目 台中国家歌劇院 |
台湾研修旅行の目的でもあった、台中国家歌劇院の見学に行きました。
台湾中部の台中市に建設された、3つの劇場を有する複合施設です。日本の建築家、伊東豊雄氏が設計し、コンペティションの実施から2016年9月のオープンまで、およそ11年の歳月を費やしています。
内部は曲面によって自然光や照明の光が柔らかく反射し、洞窟のような空間となっていました。地元では「サウンドケーブ」とも呼ばれています。
設計者の伊東豊雄氏は、『身体の内部に分け入っていくような感覚』とも表現していました。 2階にあるホワイエは、天井の高さが約17mと圧倒的なスケールの空間となっています。奥の連続した小さな丸穴から、外の光が差し込みます。有機的な構造体と光によって演出された幻想的な空間でした。
最後に、台中市長の存在無くしてこのプロジェクトの実現は難しかったとのことです。市長は最後までこのプロジェクトをサポートし続けてくれたそうです。
又、写真で見るのではなく現地で台中国家歌劇院を見学すると、いかにこの工事が大変だったかをより感じることができます。建築主、施工者、設計者、様々な人の協力があって建築が成り立っていることを改めて実感しました。
文:千田雄大