聖徳保育園のこと |
先日久しぶりに、設計を担当した聖徳保育園に行ってきました。早いものでお引き渡しをしてもう5か月になります。
特徴は園庭をぐるっと囲みながら巡る人工芝のスロープです。もともとは単純に避難用として考えていたのですが、いつも使える遊び場になるようにと思い切って広げました。今では子供たちが元気に駆け回ってくれているそうです。坂道ってだけなんですけどすごいですね、みんなここで遊びたいみたいです。
スロープや軒下スペースは、運動会の時にはこんな風に上から園庭を見下ろす観覧席にもなります。どんな運動会になるんだろう?
スロープから連続する軒下スペースはこんな感じです。こういった景色を見ているとふかふかしてる人工芝にしてよかった、と思います。
中は、メインスペースである保育室等の四隅にひし形の小部屋が付いている造りになっています。奥の色のついた部分が2m×2mの小部屋です。
保育園は収納やトイレ、水回りなどのこまごました機能を保育室のすぐそばに作った方が使いやすいので、それをなんとか全体のシステムとして作れないかな、ということでこの仕組み考えました。角の小部屋を45°振ることで、残った保育室が8角形になり、丸に近づくのもまたいい感じです。
それと、狭い所って子供も大人もわりと好きですよね。小部屋の一部はこんな風に特に機能を持たせず、ただの狭い場所として残してあります。こんな使い方だとか、
こんな使い方だとか。
これからどんなふうにこの園舎が使われていくのかとても楽しみです。そしてここでどんな子たちが育っていくのか。。。
大きくなったときに、ちょっとでもこの園舎の事を覚えていてくれるとうれしいです。
担当:大久保元彰