2016年 03月 30日
ステンドグラス研修会 |
ステンドグラスバロックさん企画の建築業者向けの研修会に行ってきました。
5年前に介護老人保健施設のエントランスホールに海岸の風景をモチーフにした
ステンドグラスを製作して頂きました。
今回は、どのようにステンドグラスを製作しているか研修させて頂きます。
①デザイン型紙の作成
デザイン画を元に型紙を作成。型紙にはガラスの種類が記入されており、
数百種類のガラスの中からデザインに合うガラスを使っています。
デザインを考える時にはどのガラスを使用するか決まっているそうです。
型紙作成では、ダブルシーザーという2枚刃のはさみを使用しており、
カットした部分は後の工程で出てくるケイムとなる部分です。
次の工程は、②ガラスのカットです。
型紙に沿ってオイルカッターという道具でカットしていきます。
オイルカッターの先端の滑車を滑らせガラスの表面にキズを付け
そのキズに沿ってガラスを切り分けます。
次の工程は、③鉛線(ケイム)組です。
H型をした特殊な鉛線を使用し、ガラスを固定する為の骨組を造っていきます。
ケイムを曲げやすくする為に特殊な機械でぎざぎざ部分をつくり、
先ほどカットしたガラスをケイムにはめ込んでいきます。
次の工程は、④はんだ付けです。
組上げたケイムの部分をハンダで接着していきます。
通常、ハンダはケイムとケイムの接合部のみを点付けしますが、
バロックさんではケイム全体をハンダで覆う全面ハンダ技法で制作してます。
この技法は地震の多い日本独自に発展した技法で、
国内でも限られた工房でしか行っていないそうです。
最後に⑤仕上げ作業です。
ケイムとガラスの隙間をパテで埋めていきます。
硫酸銅でケイムを磨き、更にエタノールでガラスを磨いて完成です。
今回お邪魔したバロックさんは、いろいろな芸術家の方ともコラボしており
ビートたけし氏の木版画作品を色彩豊かに表現した「マリア」も制作されております。
さいたま市西区にある本社ギャラリーには
ティン シャオクァン氏の原画「双子」をステンドグラスで製作し、
「ティン・ブルー」を見事に表現した作品等、数多くのすてきな作品が
展示されております。
建築とステンドグラスのコラボを今後も探っていきたいと思います。
最後に、主宰の臼井氏をはじめ、ステンドグラスバロックの皆様、
貴重な時間ありがとうございました。
<荻野>
5年前に介護老人保健施設のエントランスホールに海岸の風景をモチーフにした
ステンドグラスを製作して頂きました。
今回は、どのようにステンドグラスを製作しているか研修させて頂きます。
①デザイン型紙の作成
デザイン画を元に型紙を作成。型紙にはガラスの種類が記入されており、
数百種類のガラスの中からデザインに合うガラスを使っています。
デザインを考える時にはどのガラスを使用するか決まっているそうです。
型紙作成では、ダブルシーザーという2枚刃のはさみを使用しており、
カットした部分は後の工程で出てくるケイムとなる部分です。
次の工程は、②ガラスのカットです。
型紙に沿ってオイルカッターという道具でカットしていきます。
オイルカッターの先端の滑車を滑らせガラスの表面にキズを付け
そのキズに沿ってガラスを切り分けます。
次の工程は、③鉛線(ケイム)組です。
H型をした特殊な鉛線を使用し、ガラスを固定する為の骨組を造っていきます。
ケイムを曲げやすくする為に特殊な機械でぎざぎざ部分をつくり、
先ほどカットしたガラスをケイムにはめ込んでいきます。
次の工程は、④はんだ付けです。
組上げたケイムの部分をハンダで接着していきます。
通常、ハンダはケイムとケイムの接合部のみを点付けしますが、
バロックさんではケイム全体をハンダで覆う全面ハンダ技法で制作してます。
この技法は地震の多い日本独自に発展した技法で、
国内でも限られた工房でしか行っていないそうです。
最後に⑤仕上げ作業です。
ケイムとガラスの隙間をパテで埋めていきます。
硫酸銅でケイムを磨き、更にエタノールでガラスを磨いて完成です。
今回お邪魔したバロックさんは、いろいろな芸術家の方ともコラボしており
ビートたけし氏の木版画作品を色彩豊かに表現した「マリア」も制作されております。
さいたま市西区にある本社ギャラリーには
ティン シャオクァン氏の原画「双子」をステンドグラスで製作し、
「ティン・ブルー」を見事に表現した作品等、数多くのすてきな作品が
展示されております。
建築とステンドグラスのコラボを今後も探っていきたいと思います。
最後に、主宰の臼井氏をはじめ、ステンドグラスバロックの皆様、
貴重な時間ありがとうございました。
<荻野>
by sekkeiarai
| 2016-03-30 10:55
| 展示会・講習会